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鉄製甲冑が出土したみかんのへた山古墳=赤穂市坂越
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鉄製甲冑が出土したみかんのへた山古墳=赤穂市坂越
鉄製甲冑が出土したみかんのへた山古墳=赤穂市坂越
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鉄製甲冑が出土したみかんのへた山古墳=赤穂市坂越
出土した鉄製甲冑(赤穂市教委提供)
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出土した鉄製甲冑(赤穂市教委提供)

 兵庫県赤穂市坂越の県指定史跡「みかんのへた山古墳」から鉄製甲冑(かっちゅう)の破片が出土したと市教育委員会が発表した。葬られた人物を知る手掛かりになる遺物で、文化財課の山中良平学芸員は「ヤマト政権が全国の有力者に配った貴重な器物。坂越港や海上交通の管理を認められた有力者が埋葬されたと考えられ、古墳の学術・文化財的な価値が高まった」と指摘する。18~21日に一般公開が現地である。

 みかんのへた山は標高79・5メートル。丸い山の頂上に古墳の築かれた様子が「ゆう(ユズ)のへた」「みかんのへた」に見えるとして名付けられた。古墳の土が流れ出しており、遺跡保護のため市教委が2018年度から3年間発掘調査した。

 20年度の調査で、古墳は約1600年前の古墳時代前期末-中期前半と年代が確定。古墳時代中期前半の「蟻無山(ありなしやま)古墳」(県指定史跡、同市有年原)よりも古いことが分かった。

 古墳は直径28メートル、高さ4メートルの円墳。2段築成で斜面の途中に平らなテラス面が巡り、古墳の上段表面に葺石(ふきいし)が埋め込まれていた。

 長さ7メートル、幅3・5メートルの墓孔も頂上で確認した。棺が腐り落ちてできたとみられる陥没穴があり、木棺を直接埋めた可能性が高い。平安期以降の乱掘で棺の一部を壊された可能性が高く、副葬品の鉄製甲冑の一部は内部の土から現れた。

 円筒やアサガオ形、盾や家の形の埴輪(はにわ)も多数見つかった。棺を埋めた後、古墳の頂上に並べられたとみられる。盾や家の形の埴輪は大阪府や奈良県の古墳出土品と文様や作り方が同じで、ヤマト政権と密接な関係を持った人物が埋められたと考えられる。山中さんは「瀬戸内海沿いに点々と造られた古墳を考える上で重要な手掛かりだ」と話す。

 一般公開は18~21日午前10時~午後3時。JR坂越駅から神姫バスに乗り「小島」下車。小島漁港に駐車場あり。案内看板があり、登山道を約15分登る。無料。申し込み不要。雨天中止(前日に問い合わせ)。文化財課TEL0791・43・6962

(坂本 勝)

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