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女性参政権運動に取り組んだ碧川かた(中央)=霞城館提供
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女性参政権運動に取り組んだ碧川かた(中央)=霞城館提供
三木露風の生家前で絵本を紹介する筆者の浜田多代子さん(中央)ら=たつの市龍野町上霞城
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三木露風の生家前で絵本を紹介する筆者の浜田多代子さん(中央)ら=たつの市龍野町上霞城

 1946年4月10日、戦後初の衆院選挙があり、女性が初めて参政権を行使した。戦前から参政権を求めてきた運動家の一人に碧川(みどりかわ)かた(1872~1962年)がいる。「赤とんぼ」を作詞した三木露風の母だ。地元兵庫県たつの市の女性グループが今春、かたの生涯を描いた絵本を自費出版した。「全ての女性の幸せを願った、かたの先見性を知ってほしい」とアピールしている。(直江 純)

 絵本のタイトルは「赤とんぼよ永遠に」で、A4判32ページ。児童文学作家の浜田多代子さん(79)=同市=が文章を書き、たつの出身で大阪在住の漫画家湯浅香織さんが作画を担当した。かたのドラマ化を目指す団体の女性有志が結成した「つむぎの会」が300部を印刷した。

 かたは鳥取藩家老の家系に生まれ、龍野町長の息子の三木節次郎と結婚して操(みさお)(後の露風)と勉(つとむ)を出産するが離婚。東京帝大病院の看護婦となり、平和を希求したジャーナリストの碧川企救男(きくお)と再婚した。

 欧州を取材した企救男に触発され、かたは47歳で女性参政権運動に取り組み始め、雑誌「女権」を発行するなど活躍した。企救男が特高警察に監視されたり、露風が北海道で病気になったりの苦難にも直面した。

 「雪氷ふみて通いし議事堂へ 婦人代議士送る日は来(き)ぬ」。太平洋戦争に敗れ、新憲法施行に先んじて女性参政権が認められたときの喜びを、かたは短歌で表現している。絵本では、白内障で見えにくくなった目で国会議事堂を見に行く場面も描写している。

 メンバーは「地元の子どもたちに絵本の読み聞かせをしていきたい。露風の絵本にも取り組んでみたい」と意気込んでいる。

 300部の大半は市内の学校や図書館などに配本するが、希望者には1冊1100円で提供する。つむぎの会TEL090・1673・0500

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