兵庫県たつの市揖保川町金剛山で、ソバの花が満開となった。約７ヘクタールのソバ畑では小さく咲いた白い花が雲のように広がり、１０月初旬ごろまで田園風景に秋の装いを添える。

　地元の約６０戸が出資する農業法人「たつのアグリ」は、地区内の約４４ヘクタールで時期をずらしながら小麦とソバ、水稲を輪作している。今年は「常陸秋そば」という品種の種を８月中旬にまいた。１１月下旬には約７トンの実が収穫できる見込みで、製粉会社に納入する。一部は地元の直売所や道の駅などで販売される。

　同法人の岸野昇代表（８０）は「先日の台風の被害も受けず、例年より花の咲きも早い。このまま順調に育ってほしい」と期待を込めて見守っている。（大山伸一郎）