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全日本新人王を目指し、西軍代表決定戦に挑む豊中勇左さん=相生市内
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全日本新人王を目指し、西軍代表決定戦に挑む豊中勇左さん=相生市内

 プロボクシングで世界王者への登竜門とされる「全日本新人王決定戦」への進出を懸け、兵庫県上郡町出身の豊中勇左(ゆうさ)(本名・上山由嵯(ゆうさ))選手(25)が、11月に大阪市である「西軍代表決定戦」に初めて出場する。過酷なトレーニングで自身を追い込み、デビュー3年目にしてウエルター級(66.68キロ以下)で挑戦権を手にした。得意の左ストレートで夢の日本一を目指す。(地道優樹)

 西軍代表決定戦では、関西エリアの西日本新人王と、中日本・西部日本対抗戦の勝者が競う。これに勝てば「西軍代表」として、東日本の「東軍代表」と全日本で相まみえる。歴代新人王には、ガッツ石松さんや内藤大助さんら元世界王者が名を連ねる。

 「運動音痴だった」という豊中さんは中学2年生の頃にいじめに遭い、地元の上郡町から朝来市の生野学園中学に転校した。「いつか見返してやりたい」と少林寺拳法部に入り、高等部に進んでからは姫路のボクシングジムに通い始めた。卒業後は大阪でアルバイトをしながらジムに所属し、21歳で念願のプロライセンスを取得した。

 181センチの左利き。強くなりたい一心で高校時代には柔道部を掛け持ちし、現在はボクシングの傍ら、ロシアの格闘技サンボや、ブラジリアン柔術の練習にも励む。投げ技や関節技の技術は、ボクシングでも接近戦の身のこなしに生かせるという。

 西日本新人王の決勝には昨年も出場したが、相手の猛攻に圧倒されてTKO負け。スタミナ不足や打たれ弱さを痛感し、ほぼ毎日のトレーニングで鍛え直した。「腹筋を殴られ続けたり、寝転がった状態で踏まれたり」と過酷なメニューで弱点と向き合い、動画で対戦相手の癖も分析した。

 それから1年。再チャレンジとなった今年9月の決勝では、間合いを保ちながら戦うアウトボクシングで徐々に主導権を握った。威力のある左ストレートで打撃を重ね、4ラウンドで判定勝ち。豊中さんは「『練習から逃げなかった』という自信があったので、勇気を持って踏み込めた」と振り返る。

 西軍代表決定戦は11月14日に大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で行われ、続く全日本は来年2月、東京・後楽園ホールである。豊中さんは「プロとしてはまだまだ未熟だけど、この1年で心を鍛えられた。本番までにやれるだけのことをやり、全力を出し切りたい」と力強く話した。

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