兵庫・西播磨の農林水産物を使った加工食品のコンテスト「西播磨フードセレクション２０２１」のグランプリに、同県宍粟市千種町岩野辺の養鶏場「いまい農場」のプリンが輝いた。国産の飼料と千種川の源流水で育てた鶏卵をふんだんに使い、濃厚で滑らかな食感に仕上げ、高い評価を受けた。（村上晃宏）

　コンテストは２０１２年から、西播磨県民局と管内４市３町などでつくる実行委員会が開く。今回は２３食品の応募があった。食味や個性、安心・安全の観点から審査し、グランプリ１点と金賞４点が決まった。

　同農場で飼育する鶏の餌は米や魚粉、黒豆などで全て国産。発酵させてから与える。プリンには兵庫県産の低温殺菌牛乳や北海道産の生クリームなどを使い、低温の湯でじっくりと加熱。卵は黄身の割合を多くし、より濃厚に味わえるプリンに仕上げる。

　開発に携わった同農場の今井ひさ代さん（６４）は「食材と向き合う姿勢を評価してもらった。農家としてこだわりを持った商品を今後も提供したい」と話した。プリンは１個４８０円。同農場ＴＥＬ０７９０・７６・２６１８

　受賞食品の展示販売会が２５日正午～午後１時、西播磨総合庁舎（上郡町光都２）である。同県民局農政振興第１課ＴＥＬ０７９１・５８・２１９３

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　金賞は次の通り。

　みかんドライフルーツ「おひさまのこども」＝浮田みかん園ＭａＭａＲｅ工房（赤穂市）▽山椒のガトーショコラ～地酒の香り～＝パパス＆ママス（太子町）▽龍野むらさき焦がし醤油パイ＝大黒屋丹治（たつの市）▽牡蠣のチャウダー＝相生産業高校広報部ティピアス（相生市）