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浅野長直の座像などが展示されている会場=赤穂市立歴史博物館
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浅野長直の座像などが展示されている会場=赤穂市立歴史博物館

 赤穂市立歴史博物館(兵庫県赤穂市上仮屋)は特別展「浅野家とその時代」を開いている。赤穂藩主を務め、赤穂城築城や塩田開発で城下町の基礎を築いた浅野家3代に焦点を当てた。今年が没後350年に当たる長直らの座像や、長直の3回忌に儒学者の山鹿素行がつづった哀悼文など68点を展示する。18日まで。

 赤穂藩浅野家は常陸国(ひたちのくに)・笠間から国替えとなった。赤穂郡のほか、加西や加東、佐用郡の一部計約5万3500石の領主となった長直▽持病で短命に終わった長友▽江戸城で吉良(きら)上野介(こうずけのすけ)に斬り付けた刃傷事件で切腹となった長矩(ながのり)-の3代で、正保(しょうほう)から元禄(げんろく)までの56年間続いた。

 中でも長直は城下町の基盤を造った。城のなかった赤穂で、膨大な築城費用を生み出すため、入り浜式塩田や田畑計約220ヘクタールを開発。城下の加里屋川と熊見川には木橋を架けた。

 山鹿素行は、長直が江戸の火消し番や大坂城番などを務め、前赤穂藩主の池田家が築いた城下町を大きく広げたと功績を記録した。一方で、人が好きだった長直は中級以上の家臣を約210人も雇い、藩財政を圧迫。ささいな慣習にこだわらず、そしりを受けたとも書き残した。

 同市新田の光浄寺に祭られている浅野家3代の木造座像(市指定文化財)も展示。8月の長直の命日には遺徳をしのぶ盆踊り「たくみさん」が350年間も続けられている。

 特別展では元禄年間の年貢の収入簿も出展。年貢率は平均約6割だが、不毛地を開拓した新田は約5割に減免・優遇されるなど地域差が大きい。年代の違う絵図からはインフラ整備が進む様子が分かる。

 木曽こころ学芸員は「一代で基盤整備をやり遂げた長直は実行力があり、やり手だった」と指摘する。

 入館料300円(小中学生150円)。午前9時~午後5時。水曜休館。図録はA4判94ページ、1300円。同館TEL0791・43・4600

(坂本 勝)

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