兵庫県太子町太田の太子東中学校では食品ロスを防ぎ、生活困窮者らに届ける「フードドライブ」が17日、始まった。備蓄食品の入れ替えを兼ね、災害への備えも啓発しようと町も協力。生徒たちは家庭で食べきれない保存食などを登校時に持参した。(直江 純)
町は一昨年にNPO法人「フードバンクはりま」(同県姫路市)と連携協定を結び、年2回、役場で提供を呼び掛けているほか、日常的に寄付も受け入れている。
太子東中では、生徒会の呼び掛けでレトルトカレーやパスタ、缶詰、調味料などが持ち寄られた。品物の重さを量って記録した生徒会副会長の玉田千尋さん(14)は「困っている人が少しでも助かれば」と話した。同校では18日も受け付ける。太子西中、龍田小、太田小でも計画している。
町は今回、備蓄していたアルファ化米を提供した。楢野正樹教育長(61)は阪神・淡路大震災当時、西宮市立中で避難所運営を担当した。「トイレが断水し、プールからのバケツリレーでは生徒が活躍した。子どもの防災意識を育てていきたい」と話した。
住民からの食品寄付は町社会福祉課TEL079・277・1013
