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カキ殻の粉を混ぜた入浴剤を開発した商業科の生徒ら=相生産業高校
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カキ殻の粉を混ぜた入浴剤を開発した商業科の生徒ら=相生産業高校
「飛び出しじいや」と「飛び出しばあや」を制作した定時制機械科4年の岸田悠さん(右)と小南尚輝さん=相生産業高校
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「飛び出しじいや」と「飛び出しばあや」を制作した定時制機械科4年の岸田悠さん(右)と小南尚輝さん=相生産業高校

 相生産業高校(兵庫県相生市千尋町)の生徒が、商品開発などの授業を通じてユニークな作品を次々と生み出している。毎年カキシーズンに市内で大量廃棄されるカキ殻を有効活用しようと、殻をくだいた粉を混ぜた入浴剤を商品化。高齢者の交通事故防止に役立てるため、「飛び出し坊や」のおじいさんおばあさんバージョンも制作した。(地道優樹)

 入浴剤は商業科の授業「商品開発」の一環で、3年生17人が昨年4月から取り組んだ。カキ殻に含まれる炭酸カルシウムやミネラルなど肌に良い成分を生かし、日常的に使う入浴剤を目指した。

 生徒たちは配合の組み合わせを100種類以上考え、香りの良いユズ、消臭効果のある竹炭パウダー、お湯にとろみを出すグリセリンの3種類に絞って試作品を作製。実際に家の風呂で試し、保温効果や溶け具合などの5項目を5点満点で評価した。最終的に最もバランスよく点数を集めたユズに決め、「相産(あいさん)の湯」と名付けて商品化した。

 これまでスーパーや道の駅に出した30袋が完売し、増産を検討中という。橋本夏凪(なぎ)さん(18)は「あったまった感じがあって、お肌もすべすべします」と笑顔でPRしていた。

 飛び出し坊やならぬ「飛び出しじいや」と「飛び出しばあや」を作ったのは、定時制機械科4年の岸田悠さん(19)と小南尚輝さん(19)。4月から週1回の「課題研究」の授業で作業に励み、12月までに計6体を完成させた。

 2人は実際に車を運転することがあり、「意外とおじいさんおばあさんの方が飛び出してくる」と感じたのがきっかけという。看板はベニヤ板を電動ノコギリなどで加工し、高さ60センチ、幅45センチ。両面にデザインを施しており、1体に15時間ほどかけている。

 看護師を目指し、日中は病院で介護助手のアルバイトをしている岸田さんは「足腰の衰えに自覚がないお年寄りとよく接するので、気を付けてほしいという思いも込めた」と話す。看板は市内の路上に設置される。

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