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初の単独ライブを地元で開いた柴田まゆみさん=たつの市龍野町富永、ガレリア・アーツ&ティー(撮影・大山伸一郎)
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初の単独ライブを地元で開いた柴田まゆみさん=たつの市龍野町富永、ガレリア・アーツ&ティー(撮影・大山伸一郎)

 1978年のデビュー曲「白いページの中に」がヒットした元歌手の柴田まゆみさん(63)=兵庫県たつの市=が初のソロライブを地元で開いた。「人前で歌うのが苦手」と1曲だけで引退し、主婦として暮らしてきた柴田さん。カフェを営む同級生の20年来の求めに応じ、がん闘病を乗り越えてマイクを握った。(直江 純)

 柴田さんはフォークソングブームだった旧龍野実業高時代にデビュー曲の原型を作曲。当時の人気コンクール「ヤマハポピュラーソングコンテスト(ポプコン)」で、長渕剛さんと肩を並べて入賞した。

 本人が「白ペ」と呼ぶバラードはシングルレコードとして発売された。「長い長い坂道を今登っていく」と神戸の情景を描写し、ほろ苦い青春を歌い上げる名曲として人気を呼んだ。

 柴田さんは芸能界になじめず、1曲だけで引退。「白ペ」は岩崎宏美さんや八神純子さんら実力派シンガーに歌い継がれた。

 今回のライブは、中学の同級生、井上美佳さん(63)が営むカフェ「ガレリア・アーツ&ティー」で開催。99年の開業時に「こけら落としに歌って」と懇願されたものの「恥ずかしい」と断っていた。

 毎年、年賀状で出演を頼まれ、柴田さんは「店の20周年のお祝いなら」と応じた。だが、2020年に肺がんが見つかった。病巣の切除手術とリハビリを経て、いよいよという時期に新型コロナウイルス禍が襲った。

 さらに柴田さんは今年1月にコロナに感染。「軽症で済んだけれど、のどは本調子でない」と言いつつ、ライブでは原盤と同じキーで「白ペ」など6曲をしっとりと歌い上げた。

 30席限定の客席は、遠方から駆けつけた往年のファンらで埋まった。茨城県在住の男性(61)は「もし会社の休暇が取れなければ退職するぐらいの気持ちだった。最高のライブでした」と興奮ぎみに話した。

 柴田さんも「旧友との約束をやっと果たすことができた」とほっとした表情。井上さんは「コロナ禍でイベントが開けず苦しい2年間だったけど、店を続けてきて良かった」と感無量の様子だった。

【ヤマハポピュラーソングコンテスト】前身を含めて1969~86年に計32回開催され、主会場だった「つま恋リゾート」(静岡県掛川市)が当時の音楽文化の象徴として語られた。当時の入賞者には井上陽水さん、中島みゆきさん、世良公則さんら現在も活躍する歌手が多数いる。

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