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住民が見守る中、運び出される毘沙門天=神河町長谷
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住民が見守る中、運び出される毘沙門天=神河町長谷
修復に出された2体の毘沙門天=神河町長谷
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修復に出された2体の毘沙門天=神河町長谷

 兵庫県神河町長谷の旧清水寺(せいすいじ)に安置されていた毘沙門天(びしゃもんてん)2体が、昨年の専門家の調査で平安時代中期の作と判明し、修復のため2年間の修理に出された。地域住民が見守る中、2メートル近くの木造立像がさらしなどで保護され、滋賀県の修理業者に持ち出された。(吉本晃司)

 同町の本村地区にあった清水寺は檀家(だんか)がない末寺で荒廃が進んだため、同地区が廃寺にして跡地を「清水寺公園」にした。寺にあった千手観世音菩薩像とともに毘沙門天2体も公園内のお堂に移した。

 清水寺にあった時の毘沙門天は腰から上しか見えなかったが、寺の解体時に足まであることが判明。頭から足まで約1・6メートルあり、輪光背も合わせると2メートル近くになる。木造で何度も修復された形跡があり、虫食いやくぎ跡などでかなり傷んでいた。清水寺に安置された経緯などは不明という。

 寺から所有権を引き継いだ本村地区が大学教授らの専門家を招いて鑑定してもらったところ、約千年前の作で、県の重要文化財級と分かった。同地区は地域の宝として後世まで残そうと修復することにした。

 修復は滋賀県の文化財専門業者に依頼。1体につき1年かかり、2年後に2体一緒に戻る予定。数百万円の費用は同地区の共有財産から捻出する。

 持ち出しの日は、地域住民約80人が集まる中、業者が慎重に毘沙門天を寝かせ、緩衝材やさらしを巻き付けて運び出した。足までの全体を見られたのは今回が初めて。高校3年の女子生徒(17)は「身近なところにこんなすごいものがあると知って驚いた。きれいになって戻ってきてほしい」と話していた。

 同地区の中島寛治区長(77)は「修復の過程で体の中から経文や古文書などが見つかればさらにいろいろなことが分かるかもしれない」と期待していた。

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