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闘病の経験や「奇跡のバックホーム」を語る横田慎太郎さん=相生市文化会館なぎさホール
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闘病の経験や「奇跡のバックホーム」を語る横田慎太郎さん=相生市文化会館なぎさホール

 脳腫瘍を患い、2019年にプロ野球阪神タイガースを引退した横田慎太郎さん(26)が、兵庫県相生市文化会館なぎさホール(同市相生6)で講演した。約3年間の闘病後、引退試合で見せたプレーは「奇跡のバックホーム」と語り継がれ、今年3月にはドラマ化もされた。当時の苦悩を振り返り、「苦しい思いをしている人も、小さな目標を持って前に進み続ければ、きっと幸せな日が来る」と力強く語った。(地道優樹)

 相生市社会福祉協議会が主催する「善意のつどい」の記念講演で登壇し、約300人が聞き入った。

 横田さんは13年に阪神に入団。16年に開幕スタメンをつかんだが、頭痛やボールが二重に見えるなどの症状に悩まされ、17年に脳腫瘍と診断された。

 医者に「野球のことは忘れてください」と言われ、「頭が真っ白になった」と横田さん。2度の手術後、車いす生活となり、抗がん剤や放射線治療の副作用で髪も抜けた。丸坊主にして見舞いに来た父の姿に涙がこぼれたといい、「今できる小さいことを少しずつやっていこうと決めた」と振り返った。

 家族や同僚、ファンからの励ましもあり、朝から晩までリハビリを続けたが、目は良くならず、24歳で退団を決めた。引退試合で外野の守備に就いた横田さんは、飛んできた打球を捕球すると、本塁へノーバウンド送球して走者をアウトにした。横田さんは「自分を信じて野球と向き合ったことで、素晴らしい最後を迎えられた」と懐かしんだ。

 引退後、今度は脊髄に腫瘍が見つかり、再び入院生活を送った。今も脚に後遺症があるが、「朝に新鮮な空気を吸いながら散歩をして、何げないあいさつを交わせることに幸せを感じられるようになった」と横田さん。「神様は乗り越えられない試練は与えないのだと思う」と実感を込めた。

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