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昆虫の顔をクローズアップした絵本を作った横田さん夫妻=たつの市龍野町上霞城、龍野こども園前
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昆虫の顔をクローズアップした絵本を作った横田さん夫妻=たつの市龍野町上霞城、龍野こども園前

 昆虫の顔を拡大して描いたユニークな絵本「にらめっこしましょ むっしっし」を、兵庫県たつの市の横田京悟(きょうご)さん(65)、郁子さん(65)夫妻が出版した。同市役所勤務の傍ら洋画を描いてきた夫が絵を担当し、市立幼稚園教諭だった妻が文章を執筆した。(直江 純)

 京悟さんは西はりま消防組合消防長で定年退職し、現在は市社会福祉協議会長。公募美術団体「三軌会」で長年活動してきた。郁子さんは龍野幼稚園(現龍野こども園)の園長を務めた後、神戸親和女子大教授として後進を育てている。

 絵本の原案は、6歳の孫向けに京悟さんが作った昆虫の紙芝居。表紙のテントウムシのほか、ダンゴムシ、コオロギなど身近な7種類の顔を拡大し「このかおはだーれだ」とクイズ形式で描いた。

 絵は水性ペンで、細かい触角などを描写。ただ、科学的な正確性よりは、京悟さん自身が子どもの頃から好きだった虫のイメージを大切にした。郁子さんは「声に出して読んで、響きがいいかどうか」を考えながら文章を練った。

 龍野は三木露風の童謡「赤とんぼ」で知られるが、モデルとなったトンボの種類には諸説あるため、絵本ではあえて赤くないオニヤンマを紹介している。昆虫の顔はグロテスクにも思えるが、京悟さんは「思ったより虫が好きな子が多くて喜ばれる。好奇心や観察力を育むきっかけになれば」と期待を寄せる。

 絵本はA4判変型32ページ、1650円。同県姫路市二階町の金木犀(きんもくせい)舎刊。7月末にはカブトムシやクワガタなどを描く第2弾「つよいむしたち編」を発行予定。金木犀舎TEL079・229・3457

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