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採れたての小松菜の出荷作業を進める障害者ら=赤穂市大津
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採れたての小松菜の出荷作業を進める障害者ら=赤穂市大津
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採れたての小松菜の出荷作業を進める障害者ら=赤穂市大津
地域ごとに取り組めそうな事業を話し合った農福連携ネットワーク会議=上郡町光都2
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地域ごとに取り組めそうな事業を話し合った農福連携ネットワーク会議=上郡町光都2

 人手不足に悩む農家と、働く機会の拡大を目指す福祉施設が協力し合う「農福連携」の取り組みが、兵庫県西播磨地域で広がりをみせている。西播磨県民局の光都農林振興事務所と龍野健康福祉事務所が支援し、「農家と障害者がウィンウィン(相互利益)の関係を築けるように」とマッチング支援や啓発イベントにも力を注いでいる。(勝浦美香)

 チョキン、カシャン-。プラスチックの籠の傍らで、就労継続支援B型施設「赤穂市立さくら園」(同県赤穂市大津)の利用者6人が黙々と小松菜の出荷準備を進めている。20~40代の男女で、地域の農家と県民局を通じて知り合い、この夏から請け負っている。毎日250束ほどをパッキングし、その日のうちに出荷できるよう農家に引き渡す作業を担う。

 利用者はまだ土の香りがする小松菜を籠から取り出し、見た目を整えたり重さを量ったりと、出荷に向けた準備をこなす。通常は一連の作業を、「根をはさみで切る」「短い葉や枯れた葉をちぎる」「180グラムずつの重さにパッキングする」の3工程に分け、それぞれ得意な人が担当する。

 同施設は西播磨県民局の仲立ちにより、ほかにも複数の農家と連携する。これまでにもサンショウやニンニク、ジャガイモなどの出荷作業を手伝ってきたといい、利用者の男性(44)は「自分たちが手伝った野菜がスーパーに並ぶのはうれしい」とはにかんだ。

    ◆

 同県民局がこうした支援を始めたのは2020年。企業などと雇用関係を結ぶのが難しいB型施設利用者の賃金アップを目指し、農福連携を進めるための「ネットワーク会議」を初開催した。すると農家からも「施設を紹介してほしい」と相談が増え、今年1月からは専用シートを使ったマッチングにも取り組むようになった。

 シートでは、農家や施設にそれぞれの需要や状況を詳しく書いてもらい、その内容に基づいてマッチング相手を提案。既に同県佐用町、赤穂市などで10組近くが成立している。

 今年7月に開いたネットワーク会議には、管内の農家や福祉施設関係者、市町の担当職員など90人ほどが参加。地域ごとに班分けしたグループワークもあり、模造紙や付箋を使いながら実際に取り組めそうな事業を探った。

 「利用者たちは出荷基準の野菜を選別して収穫できるのか」といった農家の疑問に対し、「収穫と選別に工程を分ければできるかも」「鮮度が落ちにくい芋類なら、それぞれに合ったペースで作業ができそう」などと具体的な内容を話し合った。

 会議に参加した「さよひめ営農」(佐用町本位田甲)の三枝時彦さん(60)は、既に障害者施設と連携に向けた協議を進めているといい、「目からうろこが落ちるような話がたくさん聞けた。農業者だけでなく、障害者の目線に立った作業マニュアルを考えたい」と話していた。

    ◇

 西播磨県民局は、農福連携事業の拡大や認知度アップを目指し、連携事業で生まれた農産物や加工品に付けるロゴマークのイラストを15日まで募集している。

 「農業者と障害者が互いに理解を深め、協力する姿」「だれでも活躍できる社会、農業」などをイメージできるイラストを募集。選ばれた作品の作者には記念品を贈呈する。

 同県民局ホームページから専用用紙をダウンロードし、郵送(〒678-1205 上郡町光都2の25、光都農林振興事務所農政振興第1課宛て)か、メール(Kotonorin@pref.hyogo.lg.jp)で応募する。同課TEL0791・58・2194

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