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ダンス曲「LINK」で踊る耳が不自由なダンサーと神戸医療未来大学の学生ら=福崎町役場
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ダンス曲「LINK」で踊る耳が不自由なダンサーと神戸医療未来大学の学生ら=福崎町役場

 国連が定めた「手話言語の国際デー」の23日、JR福崎駅前の交流広場で、耳の不自由なダンサーが創作に関わった手話ダンス曲「LINK(リンク)」が披露される。ろう者と健常者が一緒に踊り、歌詞と手話でともに認め合う社会の実現を呼びかける。福崎町はこの曲を「ユニバーサルデザインのまち福崎」をPRする曲として、イベントなどで活用していく。(吉本晃司)

 兵庫県福崎町は23、24日、同駅前交流広場などでキッチンカーを招いたイベント「フク・フェス」を開催。23日はダンスイベント「トゥ・ファンキー・フクサキ2022」、24日は電動車いすレースや妖怪コスプレイベントも同時開催される。

 「LINK」は、23日のダンスイベントのショーとして初めて一般公開。県内で障害者のダンス教室を開く加西市職員の阿部裕彦さん(48)と、教室生で耳の不自由な男性ダンサー2人が中心となって制作した。

 当日一緒に踊る神戸医療未来大学(福崎町高岡)の学生らが、2人から社会への思いを聞き取り、「もっと話しかけてよ」「音のない世界から君に届けるよ」「音のある世界から君が届けてよ」などの歌詞を創作。滋賀県のシンガー・ソングライター佐古井マリ子さん(41)が作曲し、阿部さんらがヒップホップを基調にしたダンスの振り付けを構成した。

 阿部さんは「振り付けに取り入れた手話がろう者に理解してもらえるかどうか分からなかったので、ダンスを見てもらいながら動きを修正していくのが大変だった」と話す。

 20日に同町役場であった完成記念ライブでは、ダンサー2人と神戸医療未来大の学生2人が、同町在住のボーカル小畑優悟さん(15)の歌に合わせ、体を大きく使って踊った。耳の不自由なダンサーはスピーカーから出る音の振動や観衆の手拍子などでリズムを取るという。

 23日はキッチンカーが集まるフク・フェスが午前11時からスタート。ダンスのステージは午後3時半~6時で、プロダンサー3組や姫路のダンス教室生らのほか、約20組100人のアマチュアダンサーも出演する予定。同6時半からプロジェクションマッピングも行われる。無料。24日のフク・フェスは午前11時から辻川山公園である。

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