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納棺師の中山泉さん
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納棺師の中山泉さん

 岡山県倉敷市で生まれ育ち、看護師として京都市の赤十字病院救急センターに10年勤めた。夫の仕事や出産を機に2005年、兵庫県赤穂市に転居。2人の子育てに追われた。

 東日本大震災が起きた11年、復元納棺師、笹原留似子(るいこ)さんの活動をテレビで見た。損傷した遺体から生前の面影を探し、元の姿に近づけるボランティア活動に心を揺さぶられた。

 自身も父親を見送る際、納棺師の気配りに感謝した。持ち込んだ浴槽で故人を丹念に拭いてくれ、シャンプーの香りが漂った。清められた父の姿に安心感を覚えた。12年、岡山市であった笹原さんの講演会に参加。「自分も納棺師になろう」と決心した。

 笹原さんの納棺師養成通信講座を受講。14年、赤穂市砂子(まなご)の葬祭業「あこう典礼館花みずき」に入社した。21年には岩手県に行き、笹原さんから専門技術を習得。関西で初めてという修了証を得た。

 赤穂ではお年寄りだけでなく、若い人も納棺する機会があった。お気に入りだった服を着せ、生前に近い顔に戻すうち、笑みを浮かべるような姿に。遺族は「笑っているやん」とうれしそうに話しかけた。感謝の言葉をかけてもらい、胸がいっぱいになった。

 遺族が故人に語りかけ、化粧やひげそりなどで時間を共有する「参加型納棺」を無理強いしないように提案する。「故人へのいたわりの言葉を聞くと『温かい家庭だったんだな』と胸が熱くなる。遺族の悲しみが少しでもやわらぐように寄り添いたい」。同社TEL0791・48・8661

(坂本 勝)

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