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音声ガイドが設置された高瀬舟灯台=東有年八幡神社
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音声ガイドが設置された高瀬舟灯台=東有年八幡神社

 兵庫県赤穂市有年地区の大鷹山(標高201メートル)にある市内最大の山城「有年山城跡」に音声ガイドと案内板が設置された。中腹の東有年八幡神社(同市東有年)に残る高瀬舟灯台と石垣の飾り石、山頂の本丸の3カ所で、いずれも歴史文化の価値が高い。音声朗読には有年中学校の女子生徒3人が協力し、地域が誇る文化財をはつらつと紹介する。(坂本 勝)

 地元住民は山城に向かう4ルートで登山道を整備し、「有年山城跡」と記した大型看板を山裾に設けた。山頂の南向きと北向きに展望案内板2枚を設けるなど魅力向上を図っている。

 音声ガイド機は住民が自作した。観光地ではスマートフォンでQRコードを読み取る形式が多いが、収納箱のふたを開け、赤いボタンをゆっくりと2回押すだけで音声が流れる。

 有年中3年の三浦詩空(しあ)さん、2年の蛯原茉凜(えびはらまりん)さん、1年の沖蒼(あおい)さんが音声収録に協力。3カ所の見どころを分担して説明した。住民らは9月10日に音声ガイド機を設置した。

 高瀬舟灯台は江戸時代初頭から昭和初めまで、佐用町久崎から赤穂まで千種川の約35キロを航行した高瀬舟の目印となった。音声ガイドで沖さんは「大型の灯台が山上にあるのは非常に珍しい」と案内。石垣の飾り石について三浦さんは「このような完成度の高い飾り石は他では見られません」と締めくくっている。

 有年山城を紹介した蛯原さんは「有年小の卒業前にみんなで山城に登った思い出がある。めったにない機会に参加できて良かったし、有年山城の歴史を大勢の人に知ってほしい」と話した。

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