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たつの市から表彰を受けた川中玲菜さん(左)と広井優希さん=龍野北高校
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たつの市から表彰を受けた川中玲菜さん(左)と広井優希さん=龍野北高校

 兵庫県たつの市は、市が運営するコミュニティーバス内で7月、登校中に体調不良者を救護した龍野北高校看護専攻科1年の広井優希さん(18)と川中玲菜さん(18)に、感謝状を贈った。看護師の卵たちは「この経験を実習や現場で生かしたい」と声をそろえた。(真鍋 愛)

 2人が救護したのは、同校1年の女子生徒だった。最初に異変に気付いたのは、隣で立って乗車していた川中さん。女子生徒は川中さんに倒れかかるほどふらついた様子で、冷や汗をかき、顔は青ざめていた。「大丈夫?」と声をかけても返答がなかった。

 同校の最寄りバス停に到着するまで約20分あり、川中さんは近くにいた広井さんに声をかけ、2人で救護活動を開始した。座席に座らせた女子生徒はたたいても反応がなく、意識が混濁した様子だったという。

 2人は脈を取りつつ、学校に電話して急患への対応を要請。周囲の乗客も女子生徒を床に寝かせるなど協力してくれた。学校側は自動体外式除細動器(AED)や担架を準備し、119番通報して待機。2人は駆け付けた救急隊員に状況を説明し、スムーズな引き渡しにつなげた。女子生徒は大事に至らず、間もなく回復したという。

 広井さんは「『焦ってはいけない』と自分に言い聞かせた。看護専攻科で学んでいるからこそ冷静に対応できた」と笑顔。一方の川中さんは「倒れた人を初めて見て、頭が真っ白になった」と悔しさをにじませ、「経験を糧に現場で活躍したい」と前を向いた。

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