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転落した男性を救助し、のじぎく賞を受けた村上良機さん(左)と文子さん。中央は暁彦ちゃん=宍粟市山崎町上比地
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転落した男性を救助し、のじぎく賞を受けた村上良機さん(左)と文子さん。中央は暁彦ちゃん=宍粟市山崎町上比地
男性が転落した場所付近で状況を説明する(左から)村上文子さん、暁彦ちゃん、良機さん=宍粟市
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男性が転落した場所付近で状況を説明する(左から)村上文子さん、暁彦ちゃん、良機さん=宍粟市

 農道の側溝に転落した男性を救助したとして、兵庫県は、宍粟市の村上文子さん(44)、良機さん(43)夫妻に善行賞「のじぎく賞」を贈った。

 9月20日午後5時半すぎ、同市で、足がふらついた男性(66)が農道の側溝に落ちた。それほど高さはなかったが、脳梗塞で右半身のまひが残る男性は自力で起き上がれなかった。

 自宅の庭で洗濯物を取り込んでいた文子さんは、約50メートル先にいた男性がふらついた後、姿が急に消えたように見えた。胸騒ぎを覚え、自宅にいた次男の暁彦ちゃん(5)と一緒に家を出た。

 同時刻、徒歩で帰宅中だった良機さんは前方から走ってくる文子さんと暁彦ちゃんに出会った。「わざわざ迎えに来てくれたのか」と思った良機さん。だが、文子さんの焦った表情を見て、すぐ異変に気付き、事情を聴いた後、一緒に現場に駆けつけた。

 男性は雑草の中であおむけに倒れ、起き上がれそうになかったため2人で救助。男性は3人に礼を伝えて帰宅し、後日、村上さん宅を訪れて、あらためて感謝の言葉を述べたという。

 男性が転落した時間帯は周囲が暗くなるころで、人通りが少ない場所だったため、命に関わる可能性もあった。文子さんは「けががなくて一安心」とほっとした様子。良機さんは「すぐに救助に向かった妻と子どもを誇りに思う」と笑顔で話した。

(村上晃宏)

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