討ち入りを果たした赤穂四十七士をしのぶ「赤穂義士祭」が１４日、兵庫県赤穂市の中心部である。午前１１時半から「忠臣蔵パレード」が始まり、隊列が赤穂城跡大手門前を北上し、お城通りを経ていきつぎ広場に至る。大石内蔵助役を務める俳優の中村雅俊さん（７１）を先頭に、四十七士が行進する義士行列で締めくくる。

　新型コロナウイルス禍でパレードは２年連続中止され、３年ぶり。コースを変え、約６００メートルに短縮するなど規模を縮小して開く。

　パレードは、義士が主君の恨みを晴らす物語を隊列の行進で表現する。県警音楽隊に始まり、東映剣（つるぎ）会の殺陣、人力車に乗ってデビューする赤穂義士娘、赤穂高生や関西福祉大生も加わる義士伝行列や地元保存会の大名行列もある。殿中刃傷から討ち入りまで、忠臣蔵の４場面を再現した山車が続く。

　義士行列は午後２時半に赤穂城跡大手門を出て、いきつぎ広場の観覧席前に同３時に到着する予定。観覧席約２０席は１席２千円で当日午前９時半に発売する（１人２席まで、先着順）。

　忠臣蔵ゆかりの地と近隣市町の交流物産市（午前１０時～午後４時）は赤穂城跡内の武家屋敷公園で開催。津山ホルモンうどんや米沢牛串焼き、えびせんべいなどが並ぶ。会場隣に飲食場所を設け、指定場所以外での飲食や食べ歩きは禁止。

　パレードコースを中心に午前９時～午後５時半に通行規制し、千種川河川敷に臨時駐車場を設ける。主催の赤穂義士祭奉賛会（赤穂市観光課内）ＴＥＬ０７９１・４３・６８３９

（坂本　勝）