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ダイヤ改正で廃止予定の便で下校する赤穂西小の児童=JR天和駅
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ダイヤ改正で廃止予定の便で下校する赤穂西小の児童=JR天和駅
赤穂西小の事務室に張られている時刻表。通学や校外活動に赤穂線は欠かせない=赤穂市鷆和
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赤穂西小の事務室に張られている時刻表。通学や校外活動に赤穂線は欠かせない=赤穂市鷆和

 JR西日本が発表した2023年3月のダイヤ改正で、赤穂線では日中、播州赤穂駅から岡山方面へ向かう電車が減らされる。児童9人が電車通学している赤穂西小(兵庫県赤穂市鷆和(てんわ))では週2回、児童の下校の足となっていた便が廃止の対象になり、地元も急きょ対応を検討する。

 JR西の発表では、来年3月18日以降、播州赤穂と岡山方面を結ぶ上下2本ずつが廃止される。上りは播州赤穂駅に午前11時31分と午後1時8分着。下りは同駅を午前11時38分、午後2時37分に発車する。いずれも普通列車で、赤穂市内では天和駅、備前福河駅にも止まる。

 1978(昭和53)年に開校した赤穂西小は天和駅近くにあり、西隣の備前福河駅がある福浦地区に住む児童が1駅だけ赤穂線を利用する。午後2時半に下校する毎週月曜と水曜は、ダイヤ改正でなくなる天和駅午後2時41分発の下りを使う。

 「突然のことで驚いている」。同校の市下望教頭(48)は頭を抱える。福浦地区は63年に岡山県から越県合併した地区で、学校からは峠を越えるため、低学年の子どもの足では1時間近くかかる。同校によると、児童は定期券を購入しているためコミュニティーバスへの切り替えも難しいという。

 JRの発表によると、ダイヤ改正ではその他の列車も運行間隔を見直すとしている。同校の終業時間は赤穂線のダイヤに合わせており、「新しい時刻表次第では、学校の時間割そのものを変える必要がある。校外学習で福浦や赤穂市街へ行くこともあり、赤穂線は欠かせない足なのですが…」と市下教頭。今後、保護者や市教育委員会、地元自治会とも話し合い、対策を決めるという。

 赤穂市と上郡町、岡山県備前市でつくる東備西播定住自立圏は22年3月から、JR利用促進協議会を設置している。11月には山陽線と赤穂線について、朝夕の本数確保や、21年秋に減便された区間の増便を求め、JRに要望書を提出したばかりだった。同協議会は再び要望書の提出を検討するという。

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