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発酵食を取り入れた学校給食=宍粟市内
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発酵食を取り入れた学校給食=宍粟市内
全国学校給食甲子園で優勝した山崎学校給食センターの世良光さん(右)と安原風花さん=宍粟市役所
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全国学校給食甲子園で優勝した山崎学校給食センターの世良光さん(右)と安原風花さん=宍粟市役所
全国学校給食甲子園で優勝した山崎学校給食センターの世良光さん(右)と安原風花さん=宍粟市役所
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全国学校給食甲子園で優勝した山崎学校給食センターの世良光さん(右)と安原風花さん=宍粟市役所

 学校給食の日本一を決める「第17回全国学校給食甲子園」で、兵庫県宍粟市立山崎学校給食センター(同市山崎町下町)の献立が全国の頂点に輝いた。宍粟に根付く発酵文化を生かし、地元産の食材をふんだんに使ったメニューを提案。決勝大会では「海と山の幸をうまく取り入れ、衛生管理も徹底していた」と高評価を受けた。

 認定NPO法人21世紀構想研究会(東京)が2006年から開く。今月10~11日に女子栄養大学駒込キャンパス(同)であった決勝大会には7施設が出場。実際に調理し、味や栄養、調理過程などが審査された。

 同センターの出場選手は栄養教諭の世良光さん(50)と、調理員の安原風花さん(31)。メニューは紫黒米ご飯▽野菜と豆乳のクリームスープ▽切り干し大根のサラダ▽サワラのしょうゆこうじソース▽ミカン▽牛乳の6品で挑んだ。

 宍粟市では5年ほど前から発酵食を取り入れた献立を積極的に提供。アレルギーが出る食材の代わりに発酵調味料を使うこともあり、世良さんは「発酵食メニューは優しい味わいになる」と胸を張る。

 2人は11月に5回、市内の公民館などで練習に励んだが、大きな壁は調理時間。衛生管理に気を付けながら1時間以内に6品をそろえるのは難しく、声を掛け合って各料理の進み具合を共有する練習を重ね、自宅でも自主練習に励んだ。

 決勝大会で、ご飯を炊く水は宍粟市一宮町福知の名水「文殊の水」を持参したほか、自宅で育てたタマネギなども持って行き、地産地消にこだわった。調理も制限時間内にできたといい、2人は「練習よりも上手に仕上がった」と笑う。

 世良さんは食育授業コンテストにも出場し、最優秀賞と優秀賞に次ぐ「精励賞」に輝いた。安原さんは「今後もおいしい給食作りに励む」と意気込み、世良さんは「子どもたちが心豊かに育つ給食を提供していきたい」と力を込めた。

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