瀬戸内海を望む巨岩の上でブリッジの姿勢を取り、右足を青空に向けてぴんと伸ばす。新年早々、自宅から登山口が近い兵庫県赤穂市福浦のビシャゴ岩で撮影したヨガの動画には反響が相次いだ。

　自宅の縁側で多彩なヨガの姿勢を撮った写真や動画が自身のインスタグラムにずらり。カーテン越しの日だまりに映るシルエットが美しい。

　子育てに追われた３５歳の時、ヨガを始めた。毎日続けるうち、体が変化した。呼吸が深くなり、心と体のつながりを感じるようになった。資格を取り、今では赤穂や姫路、神戸・北須磨の計４カ所で体の不調を感じ始めた４０～５０代の女性を主とするヨガ教室を開く。

　「朝の日課に」と平日は午前６時からオンライン講座を開催。日々の習慣にヨガを取り入れ、体調を確認しながら体を目覚めさせる。ポーズを取りながら動き続け、柔軟性や筋力、バランスを強化する「アクティブヨガ」や、一日の終わりに深い呼吸でリラックスし、全身をほぐす「アンチエイジングヨガ」も指導。体の硬さや痛みも受け入れ、体や心と向き合う。

　海面が揺れるＳＵＰ（サップ）の板上や瀬戸内海の絶景を望む花こう岩の上でもポーズを取った。「余計なことを考えず、自然を満喫して五感を働かせられる」

　「老化を防ぐ効果もあり、年を取っても続けられるヨガの魅力を伝えたい」と話し「ビシャゴ岩に続き、他の『赤穂岩山三山』でもヨガをしたい」と話す。写真や動画はインスタグラム（t_styleyoga）で見られる。