学校給食の日本一を決める大会「全国学校給食甲子園」で優勝した兵庫県宍粟市立山崎学校給食センターの献立をアレンジした御膳が、６日から同市山崎町生谷（いぎだに）の宿泊＆レストラン施設「伊沢の里」で提供される。１日１０食限定。発酵食と地元産の食材を生かした料理で、同施設の料理長が濃厚な味ながら食べやすく工夫を凝らした。

　同センターは昨年１２月の決勝大会で、紫黒米ご飯、野菜と豆乳のクリームスープ、サワラのしょうゆこうじソース、切り干し大根のサラダ、ミカン、牛乳の６品を出品。１位に輝いた。

　伊沢の里では出品メニューに加えて、酒かすの衣を使った季節の天ぷら、マグロとタコの甘酒カルパッチョ、発酵食品を取り入れた八寸やデザートなどを提供。ミカンと牛乳を除いた。野菜と米は地元産にこだわり、酒かすと甘酒は市内の酒蔵で造ったものを使う。

　しつこさが残らない濃厚な味わいで、酒かすや甘酒のわずかな風味が食材の味を引き立てる。料理長の山中亮治さん（５０）は「給食の栄養と和食のおいしさの調和に力を入れた。かすかに香る酒かすとともに料理を楽しんで」と話す。

　２１日まで。好評であれば２月末まで続ける。午前１１時半～午後２時。税込み１３８０円。土日と８日は休み。前日の正午までに電話予約する。伊沢の里ＴＥＬ０７９０・６３・１３８０