兵庫県・赤穂産のイチゴやかんきつ類に赤穂市で作られた塩を隠し味に使うご当地グルメ「赤穂スイーツ」の魅力が増している。３年目の今季は市内１５店舗がパフェやケーキ、ジャムなど約４０メニューを販売。店主らは「特産の養殖カキとともに、旬のスイーツも味わって」と呼びかける。

　赤穂スイーツは２０２０年度に市などが商品開発を始め、２０、２１年度は観光情報誌「じゃらん」のご当地版「赤穂スイーツブック」を配った。２２年度は、観光振興や移住・定住を進める一般社団法人「あこう魅力発信基地」がイチゴ、かんきつ類の生産者と加工・販売店を橋渡しした。

　新規参加した「アマミテラス」（同市御崎）はプリンケーキや豆腐ティラミスなど５品とイチゴが一皿に並ぶ「幸せの塩スイーツ」を考案し、３月まで提供する。カフェ「グランペール」（同市朝日町）はイチゴをたっぷり載せたワッフルを用意。「アマカフェ」（同市御崎）はイチゴとミカン、それぞれがメインになったミックスジュース、「浮田みかん園」（同市新田）は爽やかさが口に広がるレモンマーマレードを出す。カフェ「ル・フレ」（同市板屋町）や「プリエール」（同市上仮屋南）は赤穂みかんのジャムなどを販売する。

　旬の味覚を生かすため、多くの商品は季節限定。各店舗の連絡先やメニュー、提供時間、予約の是非などを載せた三つ折り小冊子を市内で無料配布している。あこう魅力発信基地ＴＥＬ０７９１・４３・６９３１（平日のみ）