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早かごの記念碑修復へ寄付を募る委員会のメンバー=高取峠
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早かごの記念碑修復へ寄付を募る委員会のメンバー=高取峠

 忠臣蔵の発端となる刃傷事件の一報を知らせるため、江戸-赤穂間の約600キロを駆けた早かごの記念碑が老朽化しており、兵庫県赤穂市民の有志が修復委員会を結成して寄付を募っている。赤穂、相生市境の高取峠に立つ記念碑は、完成から32年がたって色あせており、修復委の会長を務める深口奥広(むつひろ)さん(65)は「元の美しい姿に戻し、忠臣蔵を見つめ直す機会にしたい」と協力を呼びかけている。

 記念碑は、1701(元禄14)年3月、江戸城内で赤穂藩主浅野内匠頭(たくみのかみ)が吉良上野介(こうずけのすけ)を斬り付けた刃傷事件を知らせるため、赤穂藩士が早かごを乗り継いで赤穂までの道のりを昼夜問わずに移動し、4日半で着いた逸話をたたえている。

 国道250号沿いにある記念碑は県の事業で1991年3月に完成。鉢巻きを締めた男4人がかごを担いで走る姿を再現している。

 男の像は繊維強化プラスチック(FRP)製で、風雨にさらされて表面がはがれるなど痛ましい姿になっている。県が修繕する予定がなかったため、防水工事や建設業などの有志約20人で修復委を結成し、県に申し出た。

 男の像とかごの部分を台座から切り離して補修する計画で、月内にも作業を始める。深口さんは「多業種が集うメンバーの強みを生かし、7月にも元通りにしたい」と話している。

 修復委は、230万円を目標にクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で3月20日まで寄付を募っており、銘菓や養殖カキなど金額に応じた返礼品を用意。現金でも受け付けている。修復委の榊さんTEL090・7879・5324

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