西播

  • 印刷
願い事がかないますように。対岸に向かって木札を投げる=岩戸神社
拡大
願い事がかないますように。対岸に向かって木札を投げる=岩戸神社
地元のヒノキで作った木札=岩戸神社
拡大
地元のヒノキで作った木札=岩戸神社

 受験シーズンまっただ中の1、2月、兵庫県市川町上牛尾の岩戸神社に多くの参拝者が訪れた。普段の倍近くに上り、氏子らも驚いている。きっかけは、3年前に始めた斬新な願掛けの方法だったようで…。

 同神社は約700年の歴史があり、境内にそびえる巨岩は天照大神の岩戸隠れに由来する。竜の彫刻が施された本殿は町の文化財に指定されている。

 神社は同町観光協会が散策や食事ができるスポットとして紹介する「町の駅」に選ばれた。地域の人たちでつくる「岩戸里山と文化を守る会」は、せっかく観光客に来てもらうなら、境内を流れる自慢の清流を楽しんでもらおうと考えた。

 思いついたのが、清流を生かした願掛けだ。ヒノキを輪切りにした木札に願い事を書いてもらう。円盤のような木札は直径10センチほど。川の対岸に置かれた囲いを目がけて投げ、うまく囲いの中に入った木札は年末に願い事の成就を祈願してたき上げることにした。

 3年前に始めた当初は新型コロナウイルス禍の収束を願う木札が多かった。口コミで広がり、毎月200人前後は木札を投げているというが、今年に入ってからは合格祈願が目立つようになり、1、2月は普段の月の倍ほどになった。願い事が成就した参拝者が報告用の掲示板にお礼を書きに来てくれるという。

 ただ、対岸までは10メートルほどある上、囲いの上には大きな岩が突き出ていて難易度が高い。総代の牛尾清人さん(73)によると、地面と平行になるように投げ、岩に当てて跳ね返らせると入りやすいという。受験シーズンはもう少し続くが、牛尾さんは「何度でも挑戦していい。なるべくみんなの願いがかなってほしい」と笑う。

西播
西播の最新
もっと見る
 

天気(10月22日)

  • 19℃
  • 14℃
  • 60%

  • 19℃
  • 14℃
  • 30%

  • 17℃
  • 12℃
  • 60%

  • 18℃
  • 13℃
  • 50%

お知らせ