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第一種電気工事士の試験に合格した上郡中3年の今井蒼さん=上郡町高田台
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第一種電気工事士の試験に合格した上郡中3年の今井蒼さん=上郡町高田台

 高電圧を使う工場やビルで電気工事ができる国家資格「第一種電気工事士」の試験に、上郡中学(兵庫県上郡町山野里)3年の今井蒼(そう)さん(15)が合格した。受験者は例年8割前後を20代以上が占め、合格率も3割ほどだが、初挑戦にして難関を突破した。

 今井さんは小学生の頃からパソコンや家電を分解したり、組み立て直したりして遊んでいた。中学1年の時、家の照明器具をいじるには第二種電気工事士の資格が必要と知り、独学で学び始めた。

 第二種の筆記試験では、2~3年生で習う数学や理科の知識も問われ、放課後に同校の溝端義和校長(60)から指導を受けた。2年生の5~7月に筆記と技能試験にそれぞれ合格。「次は第一種を」と勢いづいた。

 高校で学ぶ分野が出題されるため気持ちがしぼんだが、気分転換に受けた「危険物取扱者乙種第4類」に一発合格して自信をつけ、3年の夏から本格的に第一種電気工事士を目指した。

 溝端校長に教わりながら、10年分の過去問を3回繰り返し、昨年10月の筆記試験を突破。12月に技能試験を受け、今年1月末に合格証が届いた。今回は4万9636人の申し込みがあり、合格率は約34%だった。「学校の先生が喜んでくれたのが一番うれしかった」と今井さん。「ほかの勉強にはあまり興味が持てなかったけど、電気工事のことを学ぶのは苦じゃなかった」と振り返る。

 最近は携帯電話の電波を飛ばすアンテナに興味があるといい、「第一級陸上特殊無線技士」の資格取得を検討しているという。今井さんは3月8日に上郡中を卒業した。「高校生になっても面白そうな資格に挑戦し、得意分野を広げたい」と話す。

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