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ガジロウになりきれるパックを着けたアルミカンの赤阪さん(右から4人目)ら=福崎町役場
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ガジロウになりきれるパックを着けたアルミカンの赤阪さん(右から4人目)ら=福崎町役場
もち麦の食感や香りを生かしたわらび餅やコーヒー=福崎町役場
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もち麦の食感や香りを生かしたわらび餅やコーヒー=福崎町役場

 兵庫県福崎町はもち麦を使ったわらび餅やコーヒー、妖怪になりきれるフェースパックなど、町の名物を生かした商品を次々に生み出している。地元企業や大学生とコラボすることでひと味違ったアイデアが生まれ、「お土産にすると話題になること間違いなし」と呼びかける。(喜田美咲)

 もち麦の商品は、町農林振興課が姫路市の寺尾製粉所の協力で開発した。使用するのは同町産で栄養価の高い品種「フクミファイバー」だ。

 わらび餅は黒蜜ときな粉が付いて1個486円(メーカー希望小売価格)。一つにもち麦が計150粒使われており、香ばしくプチプチした食感が楽しめる。

 コーヒーは100グラム入りの粉末タイプと10グラムの個包装が5個入ったドリップパックタイプを各486円(同)で販売。100%もち麦で作り、じっくり焙煎(ばいせん)して味に深みを出した。ノンカフェインのため妊娠中の人も楽しめる。

 いずれも福崎町駅前観光交流センターやJR姫路駅前の名産品店「播産館」などで販売。関西や関東のスーパーにも並べ、ふるさと納税の返礼品にも加えていくという。同社の寺尾知恭専務(54)は「他にない商品をと試行錯誤してきた。福崎のもち麦が広まれば、新しいコラボが生まれるかも」と期待する。

 カッパの妖怪「ガジロウ」の顔が描かれたパックは1枚600円。園田学園女子大学の3年生5人が2年の時に考案した。

 学生は課題解決を考える授業の一環で、町職員やまちづくり会社から町の課題を聞きながら地域を巡った。妖怪による町おこしが同町出身の民俗学者、柳田国男の著書「妖怪談義」にちなんでいるということが観光客に伝わりにくいと感じ、親子で会話が弾むアイテムとしてパックにたどり着いたという。

 商品発表会では、町のふるさと大使でお笑いコンビ「アルミカン」の赤阪侑子さんが着け「ガジロウの妹です。しっとりしてる」と絶賛。開発に携わった同大の多田彩桜さん(20)は「交流サイト(SNS)に写真をアップして拡散してもらうことで全国に福崎を広めたい」としている。

 町内2カ所の観光交流センターと同町観光協会のオンラインストアで販売中。

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