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「妖怪をきっかけに柳田国男氏について学んでもらいたい」と話す木下昌美さん=福崎町西田原
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「妖怪をきっかけに柳田国男氏について学んでもらいたい」と話す木下昌美さん=福崎町西田原

 兵庫県福崎町高岡の神戸医療未来大学に今春、漫画「妖怪めし」を監修する妖怪文化研究家の木下昌美さん(35)が非常勤講師として着任した。同町は町出身の民俗学者柳田国男の著書にちなみ、妖怪をアピールした観光振興に力を入れており、木下さんは「妖怪を通して地域の文化や風習を知ってもらいたい」と話す。

(喜田美咲)

 木下さんは奈良県在住。子どもの頃から読書好きで、水木しげるさんの自伝エッセー「のんのんばあとオレ」や歌人馬場あき子さんの「鬼の研究」などに夢中になった。奈良女子大大学院で昔話や説話を研究した後、新聞記者を経てフリーで執筆活動を続けている。

 史料集めや地元住民への聞き取りを重ね、「奈良妖怪新聞」を発行したり、妖怪漫画の監修をしたりするほか、講演会や妖怪ツアーのガイドも担う。

 木下さんの活動を知った神戸医療未来大学が、妖怪を通して地域とつながる授業をしてもらえるのではと期待し、非常勤講師を打診した。今年は1年生を対象にした一般教養科目で「妖怪学(地域と妖怪)」をテーマに講義する。

 初回の講義で福崎町を訪れた今月11日、木下さんは同町の職員の案内で町をめぐり、柳田国男の生家や県指定文化財「大庄屋三木家住宅」を見学。「ずっと来たかった町。福崎には神隠しの話が残っていて興味がある。学生には関西を中心に、各地で伝わる妖怪を紹介していきたい」といい、座学だけでなくフィールドワークも計画している。

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