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竹のチップ内で育った、体長10センチほどのカブトムシの幼虫=神河町寺野
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竹のチップ内で育った、体長10センチほどのカブトムシの幼虫=神河町寺野

 地面を掘り起こすと、中からゴロゴロと姿を現す。兵庫県神河町寺野の竹林でカブトムシの幼虫が500匹以上育っているのを、土地を管理する岡本晃一さん(51)=同県姫路市=が見つけた。せっかくなら子どもたちにお裾分けしようと、7日午前11時から、グリーンエコー笠形(同町根宇野)で無料配布する。

 幼虫は雄と雌をペアにして容器に入れ、小学生以下の子どもがいる1家族につき1セット、先着100セットをプレゼントする予定という。

 岡本さんとカブトムシとの出合いは、偶然だった。親戚が所有する神河町寺野にある竹林の整備を頼まれ、3年前から伐採を始めた。うっそうとした林に毎週末、のこぎりを握って入り、地道にこつこつと竹を切っていった。竹をそのまま積むと場所を取るため、機械でチップ状にして保管していた。

 春になってチップを掘り返してみると、バケツ1杯分あたりのチップに幼虫が5、6匹いた。竹の持つミネラルなどの養分が成育に適していたようで、幼虫は大きく育っていた。周囲の助言を受けて子どもたちに無料で配ることを決めた。

 当日は、幼虫が成虫になるまでの過程を解説した手作りの図も添える予定。インスタグラムのアカウント「ナナイロリトルバード」でも、これまでの作業の様子を紹介している。岡本さんは「大切に育ててもらい、子どもたちが笑顔になってくれたらうれしい」と話す。(喜田美咲)

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