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「いずれは平日も開店したい」と意気込む、マリニ・ロベルト・ヒデオさん(右)と妻梓さん=佐用町平福
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「いずれは平日も開店したい」と意気込む、マリニ・ロベルト・ヒデオさん(右)と妻梓さん=佐用町平福
イチオシのカンパーニュは、外は硬め、中はふんわりとした食感
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イチオシのカンパーニュは、外は硬め、中はふんわりとした食感
もちもち食感が好評というポンデケージョ
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もちもち食感が好評というポンデケージョ

 毎週土曜日になると、宿場町の面影が残る兵庫県佐用町平福の一角から、焼きたてパンの香りが漂う。食欲を誘う正体は、4月に開店した「PADARIA HIRAFUKU(パダリア平福)」。店頭には、ブラジル出身の店主、マリニ・ロベルト・ヒデオさん(34)が自家製酵母や佐用高校で作られた卵、国産小麦などを使って焼き上げた、自慢の逸品が並ぶ。(真鍋 愛)

 「パダリア」は、ブラジルの公用語のポルトガル語で「パン屋」を意味する。

 パンを焼き始めたのは5年前。最初は趣味だったが、焼き方を調べるうちに夢中になり、出店を志すようになった。「子育てのために田舎に住みたい」と昨年1月、妻の梓さん(33)とともに大阪府から同町平福へ移住。文房具店だった空き家を自ら改修しつつ、地元マルシェへの出店で客のニーズを調べるなどして、開店準備を進めてきた。

 「子どもも口にするので」と素材は厳選。添加物はなるべく使わない。小麦と全粒粉は国産で、卵は佐用高校農業科学科の生徒が作ったものを仕入れている。

 イチオシは自家製酵母を使ったカンパーニュ(500円)。外は硬めに、中はふわっとした食感に仕上げた。故郷の家庭的なチーズパン、ポンデケージョ(200円)は、おやつにぴったりの小さめサイズ。住民のリクエストで加えたあんパン(150円)は、北海道産の小豆とてんさい糖で練ったあんが入っている。

 近所に住む女性(62)は「毎週少しずつ商品が変わるので楽しみ。どれも素朴な味わいでおいしい」と話す。

 「歴史があり、住民の皆さんが優しい平福が好き」というマリニさん。「地域に愛される店になるのはもちろん、この店を目的に平福に来る人を生み、まちを盛り上げたい」と意気込む。

 午前9時~午後2時。開店情報や問い合わせはインスタグラム「@padariahirafuku」から。

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