赤や黄色など鮮やかな色合いで表現した、奇抜な模様の魚やサンゴ、イソギンチャクたち。まぶしく輝く南の海の営みを、兵庫県赤穂市出身で、沖縄県立芸術大大学院に通う津野さくらさん(25)が油絵で表現している。沖縄の海に何度も潜って心奪われた景色を「赤穂の人にも見てもらい、元気を届けたい」と願い、15日から、故郷では初めてとなる個展を赤穂市立図書館ギャラリー(同市中広)で開く。(小谷千穂)

 生花店を営む両親の下、赤穂市で生まれ育った。亡き父方の祖父が趣味で油絵をしていたため、自宅には多くの作品があったという。幼い頃から絵を描くのが好きだった津野さんは小学4年の時、祖父が残した筆や絵の具、キャンバスを使って油絵を描き始めた。