白くライトアップされた姫路城(兵庫県姫路市本町)に寄り添うような丸い月。初秋の夜空に互いの魅力を共存させつつ、存在感を高め合っている。
17日は、旧暦の8月15日に当たる「中秋の名月」。今年は翌18日が満月だったが、少し欠けていても優麗な美しさは変わらない。市内では午後6時前、東の空に顔を出した。同7時ごろまで名月と接近した様子が見られ、三の丸広場で催された観月会は月見を楽しむ人でにぎわった。
城の北西に位置する同市山野井町には、美の競演を眺めようと写真愛好家や住民らが集った。道路脇でカメラやスマートフォンを構え、幽玄の世界を写真に収めていた。(辰巳直之)
■亡き夫は殿様ガイド
姫路市八代緑ケ丘町の中村英美さん(90)「ちょんまげ頭に時代装束の『お殿様』。20年前に撮った写真の左から2人目は、今年2月に95歳で亡くなった夫の和男です。1997年から12年間、姫路城で観光案内をする『殿様ガイド』をしていました。殿様っぽく口ひげを生やしていた時期も。私も城のシルバー観光ガイドを務め、2人で姫路の宝を広く知ってもらおうと頑張っていました」
■思い出の写真を募集
読者の皆さんから、姫路城に関する思い出の写真を募集しています。撮影時期にこだわりませんが、時代を感じさせるものをお寄せください。編集部が応募写真の中から選び、撮影時の思い出話を添え、今後姫路版で随時掲載します。あなたの大切な一枚をお待ちしています。
応募は撮影時期、当時の状況を記入し、住所、氏名、ふりがな、年齢、電話番号を添えて、神戸新聞姫路本社編集部へメールか郵送で。写真の返却希望者は返信用封筒に切手を貼り同封してください。メールは写真を添付して件名に「思い出の姫路城」と記し、himeji@kobe‐np.co.jpへ。郵送は〒670-0964 姫路市豊沢町78、神戸新聞姫路本社編集部「思い出の姫路城」係へ。編集部TEL079・281・1125