「にこにこマート」を店長として切り盛りする坂口和幸さん(中央)=宍粟市波賀町上野
「にこにこマート」を店長として切り盛りする坂口和幸さん(中央)=宍粟市波賀町上野

 民間組織の人口戦略会議が「消滅可能性がある」として公表した全国の744自治体のリストに、中・西播磨地域では佐用町と上郡町、市川町、宍粟市、神河町の5市町が入った。急速な人口減少は地域に何をもたらすのか? シリーズ「人口減少の先に」では、5市町をはじめとする中・西播磨の動向に光を当て、随時紹介していく。初回のテーマは「スーパー」。地域で唯一の店が撤退した後、生活が不便になるのを避けようと住民たちが運営する神河町と宍粟市の店舗を訪ねた。

■宍粟市波賀地区 自主運営、かろうじて黒字に

 地元農家が丹精して作った野菜や米をはじめ、日用品や飲料水、インスタント食品…。波賀市民協働センター(宍粟市波賀町上野)内で営業するスーパー「にこにこマート」には多彩な商品が並ぶ。