熱帯原産の植物で栄養豊富なスーパーフードとして注目される「モリンガ」で町おこしを図ろうと、上郡町の住民らが昨年開業した「カフェ・モリンガの里」(同町中野)が1周年を迎えた。無農薬栽培したモリンガを使ったパンや和洋菓子、うどんに加え、化粧品や染め物などを次々に開発。「奇跡の木」と呼ばれる植物の活用の裾野を広げている。(豊田 修)
■染め物も開発「まちを盛り上げたい」
モリンガは葉にビタミンや鉄分、食物繊維などが多く含まれ、二酸化炭素の吸収率も高いため環境改善の効果も期待されている。カフェは、地元で料理教室を主宰する肥岡紀子さん(72)=同町高田台3=が呼びかけ、昨年6月から地元住民でつくる「交流広場『たかた』協議会」が、旧高田幼稚園舎で毎週金-日曜日に営業している。