住民の自治会離れが叫ばれる中、赤穂市の新町自治会が若者の参画に取り組んでいる。今年4月には初めてとなる高校生役員に、赤穂高校1年の有田唯織(いおり)さん(16)が就任。コミュニティー担当として地域と子どもたちをつなげるパイプ役を担っている。有田さんは「中高生は自治会行事になかなか参加してくれない。自分が先頭に立って呼び込みたい」と意気込む。(橘高 声)
■「この子ならやってくれる」と直感しスカウト
同自治会には、JR播州赤穂駅南西の新町地区約350世帯約800人が所属する。会長と5人の副会長は、ほとんどが70歳以上。子ども会の活動縮小なども影響し、地域と子どもたちとの関わりが薄れていることが課題だった。