母ディビナさんと、先祖の墓参りをする3歳の熊川しずこさん=1995年8月、佐賀県(本人提供)
母ディビナさんと、先祖の墓参りをする3歳の熊川しずこさん=1995年8月、佐賀県(本人提供)

 ペルーは南米で初めて、日本から明治時代に組織的な移民を受け入れた国で、現在も10万人もの日系人が暮らす。近年はペルーから日本へ出稼ぎに来る動きもあり、その結び付きは強まっている。両国の外交関係樹立から今年で150年。首都リマで活動する日系人2人の思いを紹介する。(上田勇紀)

     ◇

 リマに住む日系4世の日本語教師、熊川しずこさん(32)。ペルーで生まれ、両親の仕事のため3歳から12歳まで兵庫県東条町(現加東市)で暮らした。「兵庫は私の原点」と話す。