17日に最終回を迎えたTBS系ドラマ「VIVANT(ヴィヴァン)」で、元力士の富栄(とみさかえ)ドラムさん(31)が「ドラム」役で好演した。無名ながら主演の堺雅人さん、阿部寛さん、二階堂ふみさんと共演し、警視庁公安部の阿部さんを補佐する重要な役どころを担った。神戸市出身の富栄さんを神戸新聞は力士時代から取材してきた。本人に聞いたVIVANT抜てきの経緯とともに、歴代相撲担当記者が力士時代のエピソードを振り返る。(伊藤大介、尾藤央一、橋本 薫、永見将人)
■負けて大泣き、家族思いの素顔
富栄さんは神戸市立雲雀丘中(同市長田区)時代に同市中学校新人柔道大会71キロ級、66キロ級で頂点に立ち、中学卒業後に大相撲へ。身長168センチと小柄ながら粘り強く番付を上げ、力士生活13年で最高位は幕下6枚目。給料がもらえる関取にあと一歩まで迫った。
























