神戸市立王子動物園(同市灘区)のジャイアントパンダ「タンタン」の誕生日を祝う絵が3日、神戸新聞社から同園に寄贈された。5日から園内の動物科学資料館で一般公開される。
タンタンは2021年春に心臓疾患が判明。体調管理のため昨年3月から一般観覧の中止が続く。中国との飼育契約期限は23年末まで延長されている。
9月16日には28歳の誕生日を迎えた。贈られた絵は加西市出身のイラストレーターで絵本作家の永田萠(もえ)さんが制作。「誕生日のティアラ」という題名で、木にもたれるタンタンに、妖精が花で作ったティアラ(王冠形の髪飾り)を届ける様子が表現された。おなかの丸みやつぶらな瞳が愛らしく、花冠はファンの愛を象徴しているという。
加古裕二郎園長(55)は「ファンタジー(の世界)に溶け込むタンタンを楽しんでほしい。直接は会えないけれど、絵を見ていただき、皆さんの思いを届けてもらえたらうれしい」と話した。絵の公開は12月28日まで。(劉 楓音)