兵庫県内有数の紅葉の名所として知られる、姫路市の書写山円教寺。建物を囲むように茂った木々の緑が、秋の深まりとともに鮮やかな朱や黄色に変わってきた。見頃は今週いっぱいという。
966(康保3)年、性空上人が標高約370メートルの山上に創建。同じ宗派であることや規模の大きさから「西の比叡山」とも称される。仏像や伽藍など約20の国指定重要文化財があり、辺りは荘厳な雰囲気を醸し出す。
京都の清水寺と同じ舞台造りの摩尼殿周辺では、モミジやイチョウが色づき、多くの参拝客でにぎわう。今年は新型コロナウイルス感染症の5類移行で、訪日外国人の姿も戻ってきた。
入山志納金として中学生以上500円、小学生300円。書写山円教寺TEL079・266・3327
(辰巳直之)