阪神・淡路大震災の影響で神戸市を離れチーム初練習を行ったヴィッセル神戸=1995年2月6日、岡山県倉敷市の川鉄・広江サッカー場
阪神・淡路大震災の影響で神戸市を離れチーム初練習を行ったヴィッセル神戸=1995年2月6日、岡山県倉敷市の川鉄・広江サッカー場

 クラブ創設29年目のリーグ初制覇。J1ヴィッセル神戸の歴史を振り返ると、年月の長さだけでは語れない曲折があった。

 クラブ発足の初練習を予定した1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生。翌月、前身の川崎製鉄サッカー部が拠点とした岡山県倉敷市で始動したが、3月にはメインスポンサーのダイエーが撤退した。混乱の中での船出だった。