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 伊丹市営バスで6月、小学生の男児が車内で寝ていることに運転手が気付かず、終点を発車して回送運転する事案があり、近畿運輸局は1日、同市交通局に対し、バス計4台を延べ10日間の使用停止とする命令を出した。

 近畿運輸局などによると6月8日夜、JR中山寺発JR伊丹行きの路線バスが終点に到着後、車内で寝ていた男児を乗せたまま、車庫に向け回送運転に入った。男児は約5分後に目を覚まし降車した。けがなどはなかった。市交通局では、運転手は終点で車内を巡回することとしていたが、目視で済ませていた。

 男児の保護者から連絡を受けた同運輸局が立ち入り監査を実施し、運転手への指導監督義務違反があったことを確認したという。