姫路城が世界遺産に登録されることが決まり、喜ぶ関係者ら=1993年12月10日(姫路市提供)
姫路城が世界遺産に登録されることが決まり、喜ぶ関係者ら=1993年12月10日(姫路市提供)

 日本城郭建築の最高峰、姫路城が国内初の世界文化遺産に登録されてから、11日で30年となった。その優美な外観から「白鷺(しらさぎ)」にも例えられる名城は、当時から「国宝中の国宝」と評価され、登録に向けた手続きは地域からの声ではなく、実は国主導で進められた。1993年、姫路城は奈良・法隆寺とともに「国内第1号」に選ばれたが、それは偶然と必然が折り重なって手にした栄誉だった。