兵庫県内の産地からノリが集まった入札会(共販)。買い付け人が一枚ずつ見定めた=7日、兵庫県播磨町古宮、県漁連のり流通センター
兵庫県内の産地からノリが集まった入札会(共販)。買い付け人が一枚ずつ見定めた=7日、兵庫県播磨町古宮、県漁連のり流通センター

 収穫の最盛期を迎えている兵庫県産養殖ノリの買い付け価格が、昨季と比べて1・5倍と急騰している。全国有数の産地である九州・有明海でノリの不作が続き、兵庫産に需要が集中しているためだ。生産経費も上がる中、明石市のノリ漁師は「適正な価格」と喜ぶが、国産ノリの生産量は減少が続き、近年は韓国産ノリの輸入が増加。「国産を維持できなければ輸入に頼らざるを得なくなる」と不安視する声もある。