兵庫県内は14日、高気圧に覆われて気温が上がり、西脇(西脇市)では2日連続で県内の観測史上最高となる39・5度に達し、前日に続いて全国で最も暑くなった。神戸地方気象台によると、これまでの県内最高は2023年8月5日に豊岡(豊岡市)で記録した39・4度で、2年連続の更新となった。
同気象台によると、太平洋高気圧から暖かく湿った空気が入り込み、強い日差しの影響で西脇市周辺の気温が上がったという。
県内の全観測点20地点のうち7地点で30度以上の真夏日に、西脇を含む13地点では35度以上の猛暑日となった。
西脇のほかに35度以上を記録したのは、福崎(福崎町)38・1度▽洲本(洲本市)、三田(三田市)37・4度▽柏原(丹波市)37・1度▽神戸空港(神戸市中央区)37・0度▽神戸(同区)36・9度▽上郡(上郡町)36・8度▽郡家(淡路市)36・6度▽姫路(姫路市)36・0度▽一宮(宍粟市)35・7度▽南淡(南あわじ市)35・6度▽生野(朝来市)35・1度-。神戸空港は観測史上最高、神戸と三田は今年一番の暑さとなった。
環境省と気象庁は14日、兵庫県に28日間連続となる熱中症警戒アラートを発表。エアコンの適切な使用や、こまめな水分補給などを呼びかけた。神戸市消防局によると、同日午後5時半時点で10代未満から80代までの男女19人が熱中症の症状を訴え、病院に搬送された。
同庁によると、14日は全国914地点の観測点のうち、真夏日は657地点、猛暑日は216地点だった。同気象台によると15日の県内は、湿った空気の影響でおおむね曇り、地域によっては雨や雷雨となるが、気温は高くなるという。(門田晋一)