過労による居眠り運転で重傷事故を起こしたとして、兵庫県警は20日までに、東播地域の警察署で生活安全部門に勤務する50代男性警部補を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とし、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで書類送検した。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。
書類送検容疑は5月5日夕、播磨地域の国道372号でマイカーを運転中に対向車線にはみ出して乗用車と正面衝突し、乗用車の助手席にいた20代女性に外傷性くも膜下出血など全治約2年の重傷を負わせるなどした疑い。乗用車を運転していた20代男性も軽傷を負った。
事故当日、警部補は休みで、京都市内であった弓道の昇段審査を終えて西播地域の自宅に帰る途中だった。県警の調べに「眠気と疲れから、通常よりも動作が緩慢だった」と話したという。