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 前兵庫県知事の失職に伴う知事選(11月17日投開票)が31日告示され、午後5時、立候補の届け出が締め切られた。前職1人、新人6人の計7人の立候補が確定した。7人が立候補するのは過去最多。

 届け出たのは、前参院議員の清水貴之氏(50)、前尼崎市長の稲村和美氏(52)、前知事の斎藤元彦氏(47)、病院院長の大沢芳清氏(61)=共産推薦、会社社長の福本繁幸氏(58)、政治団体代表の立花孝志氏(57)、会社社長の木島洋嗣氏(49)。

 斎藤氏の任期は来年7月末までだったが、今年3月に西播磨県民局長だった男性が作成した告発文書への対応が問題視され、県議会が9月19日に全会一致で不信任決議を可決。斎藤氏は30日付で失職し、知事選が行われることになった。

【告発文書問題】兵庫県西播磨県民局長だった男性が3月、斎藤元彦前知事のパワハラ疑惑など7項目を挙げた告発文書を作り、関係者らに送付した。4月に県の公益通報窓口にも通報したが、県は通報者への不利益な扱いを禁じる公益通報者保護法の対象外と判断。内部調査を進めて誹謗(ひぼう)中傷と認定し、5月に停職3カ月の懲戒処分とした。これに対し調査の中立性を疑う声が噴出し、県議会が6月、調査特別委員会(百条委員会)を設置。証言する予定だった男性は7月に自死した。斎藤氏は8~9月、百条委で2回証言。9月19日、県議会は斎藤氏の不信任決議を可決。同月26日、斎藤氏は30日付で自動失職し、出直し選に出馬する意向を表明した。

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