ゴルフクラブや優勝杯、写真、古文書に至るまで貴重な所蔵品がゴルフの歴史を伝える=三木市志染町広野
ゴルフクラブや優勝杯、写真、古文書に至るまで貴重な所蔵品がゴルフの歴史を伝える=三木市志染町広野

 ゴルフ愛好家憧れの名門、廣野ゴルフ倶楽部(三木市志染町)にある「JGAゴルフミュージアム」が、今年いっぱいで閉館する。格式高いコースの敷地内で40年以上、ゴルフ客以外にも公開してきたが、気になるのが、国内外から集めた貴重な所蔵品約2千点の行方。10月の閉館発表以降、移転先は決まらないままだ。(大山伸一郎)

■施設老朽化、温度や湿度を保っての保管難しく

 日本のゴルフ発祥の地とされる神戸で財界人が中心になり、1932年に設立した廣野ゴルフ倶楽部。

 世界的名匠が設計し、地形を生かした戦略性と美しさを兼ね備える。国内屈指のコースとして名高い。

 その敷地内にあるミュージアムは、日本ゴルフ協会(JGA、東京都)が82年に開館。スパニッシュ様式の木造2階建てに、国内外のゴルフ文化とその長い歴史を伝える資料を展示する。