「西の比叡山」と称される名刹(めいさつ)、書写山円教寺(兵庫県姫路市書写)で、境内の木々が赤や黄色に染まり始めた。例年より数日遅く見頃を迎えたといい、11月いっぱいは楽しめそうだ。
標高約370メートルの山上に966年、性空上人が創建。さまざまな映像作品のロケ地として人気で、現在公開中の映画「八犬伝」の撮影でも使われた。
同寺を代表する建造物の一つで、今年1月に国重要文化財に指定された摩尼殿の周辺は、モミジやイチョウが間もなく紅葉の盛りとなる。京都の清水寺と同じ「舞台造り」の建物を覆うように色づき、多くの参拝客を華やかにもてなす。
入山志納金は中学生以上500円、小学生300円。同寺TEL079・266・3327
(辰巳直之)
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長かった夏を経て、駆け足で深まる秋。兵庫県内を巡り、紅葉の見どころを紹介します。