発生から30年となった阪神・淡路大震災の犠牲者を悼み、記憶を継承する「神戸ルミナリエ」が24日、神戸市中央区の東遊園地やメリケンパークなどで開幕した。2月2日までの10日間、市内各地の会場で電飾がともされ、幻想的な光が神戸の街を照らす。
ルミナリエは震災が起きた1995年12月に始まった。以来、年末の恒例行事となっていたが、前回から1月開催になり、会場も旧居留地やメリケンパークなどに分散された。
今年の作品テーマは「30年の光、永遠に輝く希望」で、約41万個の電球を使用。東遊園地には光の壁かけ「スパッリエーラ」、メリケンパークには光の回廊「ガレリア」が設けられた。
旧居留地であった点灯式では、出席者が黙とうし、同市北区の桂木小の児童ら56人が「しあわせ運べるように」を合唱。午後6時に鐘の音に合わせて一斉に電飾がともった。
点灯は各会場とも薄暮から午後9時半まで。メリケンパークの一部エリアは有料。(杉山雅崇)